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仏教の教え――人が破滅へと至る12の道

撮影 Takaaki Yamada

現存する世界最古の仏典であり、ブッダさんの言葉をもっともよく伝えていると言われる『ブッダのことば』(スッタニパータ)〈岩波文庫〉より引用させていただきます。

ブッダさんがコーサラ国の都であるサーヴァッティーの「孤独なる人々に食を給する長者」の園にいた頃の話です。ある日、夜半を過ぎた頃、「容色麗しい神」がブッダさんのもとに近づいて、敬礼しました。

「われらは、〈破滅する人〉のことをゴータマ(ブッダ)におたずねします。破滅への門は何ですか?」

この問いに対して、ブッダさんは、人の十二の破滅を示しました。

第一の破滅

「栄える人を識別することは易く、破滅を識別することも易い。理法を愛する人は栄え、理法を嫌う人は敗れる。」

第二の破滅

「悪い人々を愛し、善い人々を愛することなく、悪人のならいを楽しむ。これは破滅へ門である。」

第三の破滅

「睡眠の癖あり、集会の癖あり、奮励することなく、怠りなまけ、怒りっぽいので名だたる人がいる、――これは破滅への門である。」

第四の破滅

「みずからは豊かで薬に暮らしているのに、年老いて衰えた母や父を養わない人がいる、――これは破滅への門である。」

第五の破滅

「バラモンまたは〈道の人〉または他の〈もの乞う人〉を、嘘をついてだますならば、これは破滅への門である。」

第六の破滅

「おびただしい富あり、賞金あり、食物ある人が、ひとりおいしいものを食べるならば、これは破滅への門である。」

第七の破滅

「血統を誇り、財産を誇り、また氏姓を誇っていて、しかも己が親戚を軽蔑する人がいる、――これは破滅への門である。」

第八の破滅

「女に溺れ、酒にひたり、賭博に耽り、得るにしたがって得たものをその度ごとに失う人がいる、――これは破滅への門である。」

第九の破滅

「おのが妻に満足せず、遊女に交わり、他人の妻に交わる、――これは破滅への門である。」

第十の破滅

「青春を過ぎた男が、ティンバル果のように盛り上った乳房のある若い女を誘き入れて、 かの女についての嫉妬から夜も眠られない、――これは破滅への門である」

第十一の破滅

「酒肉に荒み、財を浪費する女、またはこのような男に、実権を託すならば、これは破滅への門である。」

第十二の破滅

「クシャトリヤ(王族)の家に生まれた人が、財力が少いのに欲望が大きくて、この世で王位を獲ようと欲するならば、これは破滅への門である。世の中にはこのような破滅のあることを考察して、賢者・すぐれた人は真理を見て、幸せな世界を体得する。」

いかがでしたか?

最後の項目以外は、十分に現代人にも通用する内容です。

正直言うと、私にも当てはまるものがないこともありません。