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バガヴァッド・ギーターの簡単な紹介

出典:Bhagavad Gita クリシュナ意識国際協会:Iternational Society for Krishna Consciousness

「紹介」と称するのはおこがましい話で、以下はほんの挨拶程度のものです。

「バガヴァッド・ギーター」(Bhagavad Gita)については、ウィキペディアがたいへん参考になります。それによると、記されたのは紀元前5世紀頃から紀元前2世紀頃。

700篇の韻文詩からなるヒンドゥー教の聖典のひとつである。ヒンドゥーの叙事詩マハーバーラタにその一部として収められており、単純にギーターと省略されることもある。ギーターとはサンスクリットで詩を意味し、バガヴァン(Bhagavan)、すなわち「神の詩」と訳すことができる。

「ラーマーヤナ」と並んで、「マハーバーラタ」という古代インドの大長編叙事詩の名が高校の世界史で登場します。マハーとは偉大、バーラタとは古代インドのことです。その叙事詩の中に、もともと同じ大王の子孫であるパーンダヴァ一族とカウラヴァ一族の争いが描かれています。王位継承をめぐって結局は内戦に発展してしまいます。

両軍が戦場で対峙した時、パーンダヴァ軍の王子アルジュナは苦悩します。簡単にいえば、「血縁を殺すのは大罪だ、私は戦わない」と言って、武器を捨ててしまいます。これに対して、彼の乗る戦車の御者役を務めていた神の化身クリシュナは「戦いなさい」と諭します。その深遠な内容が「バガヴァッド・ギーター」と呼ばれているわけです。

さっそく一部を紹介してみましょう。

(2章11節)

バガヴァーン語る

博識なことを君は話すが

悲しむ値打ちのないことを嘆いている

真理を学んだ賢い人は

生者のためにも死者のためにも悲しまぬ

(2章12節)

私も、君も、ここにいる王たちも

かつて存在しなかったことはなく

将来、存在しなくなることもない

始めなく終わりなく永遠に存在しているのだ

(2章13節)

肉体をまとった魂は

幼年、青壮年を過ごして老年に達し

死後捨身して直ぐ他の体に移る

自己の本性を知る魂はこの変化を平然と見る

このように、クリシュナはアルジュナに対して長々と諭していくわけです。

この短い一節の中にすら、人間に本質的な死が存在しないこと、魂と肉体が別々の存在であること、魂が不滅であるばかりでなく輪廻転生することなどが語られています。

これを「オカルト」と評して切り捨てるのは容易いですが、しかし、こういった人間観に立脚するだけでも、たとえば人種や民族の違いが表層的なものでしかなく、それを基にして人間を差別することがいかに馬鹿げているかがよく分かります。

ギーターの素晴らしい点は、これらを踏まえた上で、「人はいかに生きるべきか」「どうすればこの世の荒波を乗り越えて解脱することができるのか」を説いている点です。

この書が私のところにやって来た経緯は前回説明しましたが、今にして思えば、まさに来るべくしてやって来た・・・そんな感じがします。